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蟷螂のあし繊々と草を踏み 正木ゆう子

角川 月刊俳句 2020年5月号 特別作品50句「草を踏む」より  


50句のタイトルにされた句ですから、ご自分でも気に行っていらっしゃるのか。「繊々と」ですから、脚の細さというよりは、脚のしなやかさ、たおやかさに注目された。しかも、踏んでいる草もしなやかで、このしなやかな世界に作者は魅せられていると思いました。細やかな見つめ方をしないとできない句でしょう。

                  限界俳句7月号 167頁 合評鼎談 山尾玉藻氏評



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