あけみ2020年6月28日読了時間: 1分蟷螂のあし繊々と草を踏み 正木ゆう子角川 月刊俳句 2020年5月号 特別作品50句「草を踏む」より 50句のタイトルにされた句ですから、ご自分でも気に行っていらっしゃるのか。「繊々と」ですから、脚の細さというよりは、脚のしなやかさ、たおやかさに注目された。しかも、踏んでいる草もしなやかで、このしなやかな世界に作者は魅せられていると思いました。細やかな見つめ方をしないとできない句でしょう。 限界俳句7月号 167頁 合評鼎談 山尾玉藻氏評
角川 月刊俳句 2020年5月号 特別作品50句「草を踏む」より 50句のタイトルにされた句ですから、ご自分でも気に行っていらっしゃるのか。「繊々と」ですから、脚の細さというよりは、脚のしなやかさ、たおやかさに注目された。しかも、踏んでいる草もしなやかで、このしなやかな世界に作者は魅せられていると思いました。細やかな見つめ方をしないとできない句でしょう。 限界俳句7月号 167頁 合評鼎談 山尾玉藻氏評
深見けん二先生の軌跡東京大学第二工学部冶金学科 燈れる研究室や花の雨 実験衣きて校庭に花惜む 夕焼や学園古りて厳かに 父の道つぎて我立つ夜学かな 鉱山 日曜の鉱山は静かに春の雨 紫に夕焼さめし廃石場かな 日盛りや鉱山の発破に小屋ゆるる 坑内を出て夏川のひびきある 夏山を削りうち建て坑夫小屋
鈴木すぐる 子供の日花は葉に「誓の桜」影を濃く コロナ禍の路地に白亜絵子供の日 菖蒲湯のかをり鼻からまなこから 店主敬白コロナにも触る新茶かな 反りぎみに将軍塚碑緑さす 畠なかの白旗塚や若葉雨 大木へ蛇結茨のアーチかな 餌をねだる羽を震はせ烏の子 角川「俳句」2020年7月号 作品8句
癒えて来し夫と見上ぐる朝桜 鈴木征子鈴木征子 第一句集「朝桜」2017年 ふらんす堂 ・・・平穏で充実したお二人の生活が急変したのは、ご主人すぐるさんの平成に25年末の発病である。・・・その後、手術が成功され、しみじみと今年の桜西行忌と詠み、次の年掲句を詠まれるようになったのである。この句集を「朝桜」とされた...
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