あけみ2020年5月19日読了時間: 1分師の一句 「一樹一円をなし落椿」 深見けん二 更新日:2020年6月16日深見けん二俳句集成(2016年3月・ふらんす堂)の季題索引を見ると、春の部には花の句が沢山収載されている。中でも桜の百句を筆頭に、梅の60句、椿は23句である。掲句の椿は先生の旧居、所沢市上安松に近い東光院の境内の藪椿を詠んだもので、結社花鳥来の定点の吟行地のひとつでもある。樹の大きさや落ちている花の数、風もなく穏やかな、まだ庭を掃く前の朝か夕。小鳥が入れ替わり蜜を吸いに来ていること…。などがわかる。平明にして、想像の広がってゆく写生句である。 鈴木すぐる 主宰
深見けん二俳句集成(2016年3月・ふらんす堂)の季題索引を見ると、春の部には花の句が沢山収載されている。中でも桜の百句を筆頭に、梅の60句、椿は23句である。掲句の椿は先生の旧居、所沢市上安松に近い東光院の境内の藪椿を詠んだもので、結社花鳥来の定点の吟行地のひとつでもある。樹の大きさや落ちている花の数、風もなく穏やかな、まだ庭を掃く前の朝か夕。小鳥が入れ替わり蜜を吸いに来ていること…。などがわかる。平明にして、想像の広がってゆく写生句である。 鈴木すぐる 主宰
深見けん二先生の軌跡東京大学第二工学部冶金学科 燈れる研究室や花の雨 実験衣きて校庭に花惜む 夕焼や学園古りて厳かに 父の道つぎて我立つ夜学かな 鉱山 日曜の鉱山は静かに春の雨 紫に夕焼さめし廃石場かな 日盛りや鉱山の発破に小屋ゆるる 坑内を出て夏川のひびきある 夏山を削りうち建て坑夫小屋
鈴木すぐる 子供の日花は葉に「誓の桜」影を濃く コロナ禍の路地に白亜絵子供の日 菖蒲湯のかをり鼻からまなこから 店主敬白コロナにも触る新茶かな 反りぎみに将軍塚碑緑さす 畠なかの白旗塚や若葉雨 大木へ蛇結茨のアーチかな 餌をねだる羽を震はせ烏の子 角川「俳句」2020年7月号 作品8句
蟷螂のあし繊々と草を踏み 正木ゆう子角川 月刊俳句 2020年5月号 特別作品50句「草を踏む」より 50句のタイトルにされた句ですから、ご自分でも気に行っていらっしゃるのか。「繊々と」ですから、脚の細さというよりは、脚のしなやかさ、たおやかさに注目された。しかも、踏んでいる草もしなやかで、このしなやかな世界...
なかなかだ
三従ね
三従の女の末路梅を干す
母の句だけど、意味分かる?
手作りのマスク眺めて母想う